ドイツ在住 猫好き書道家 🙀

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ブレーメン劇場の書道パフォーマンス

   

2016年の11月ごろ、ブレーメン劇場にお勤めのナナ子さんからお声がかかった。
Youtubeで書道パフォーマンスを見たが、ああいうのをブレーメンの劇場でやってほしいとのこと。
その書道パフォーマンスは数年前、ブレーメン和雑貨店を盛り上げるため、ちょっとこっぱずかしいけど楽しいには違いないからと、客寄せでやってみたもの。
おもしろかったのでYoutubeに挙げてみた。
例えば、
その1-2012
その2-2012
その3-2013
その4-2013 

これがナナ子さんのお目に止まった。
あんなので良ければいくらでも、やりますよ、と二つ返事でOK^^。
何がどうとか深く考えず。。
そのうちに劇場のステージでパフォーマンスができそうな、日本文化関係者がいろいろ加わってきた。
私の書道の生徒で生け花の先生のアンチエ、アンチエのお茶の先生のアントニーナ、尺八のディーター、居合道のレネ、剣道のペーター、ここまで私以外日本人はいない。そしてぶっ飛び日本人、刺青師そえさんが加わった!ソエさん、レストラン経営なども含め刺青パフォーマンスなど世界中を股にかけている。今回の劇場では墨絵パフォーマンス。そえさんも2回ほど私の書道コースに来てくれた。

人材はそろったが、、何をどうするのかな、、
それぞれが勝手に普段のデモンストレーションを舞台でやるだけなのかな。。。
のまま2,3か月過ぎ、確定申告を終えて日本から戻ってきたらななこさんからメールが来ていた。

Traditionelle Japan、コンセプトは「かぐや姫」。
すごい!かぐや姫の物語を本職の俳優さん(マーティン)に語ってもらい、
その合間に伝統文化のデモンストレーション。
それぞれ役割やストーリーつき。

1、ディーターの尺八。
2、マーティン登場。物語を語る翁。
3、竹を切るシーン:レネの居合道
4、竹から生まれた女の子が育って行く:アンチエの生け花。
5、美しく育った女の子は「なよ竹のかぐや姫」と命名される:命名式で名前を書く僧侶、私。
6、かぐや姫の美しさは有名になりあちこちからお声がかかる:アントニーナとアンチエのお茶のお点前。同時にマーティンの物語の朗読。お話の中に安部首相が出て来たりもした。
7、ふたたびディーターの尺八;いいことだらけではない。かぐや姫が月に戻らねばならないことがわかる。
8、かぐや姫よこせの月軍団といやだの地球軍団の戦い:ペーターとお弟子さんの剣道。
9、しかし、月からの使者がやってきてかぐや姫は地上を去ってしまう。
10、ディーターの尺八:スクリーンにかぐや媛からの「さようなら、皆さんお元気で」のメッセージ。
公演時間は1時間から1時間半ぐらいを予定。
私の「命名式」シーンは長くて3分。
全体に、すこぶるおごそかに、とことん静かな流れ。
月軍団と地球軍団の戦いのときだけ、かなり派手に気合声が発せられたが、これは剣道のモットー。

このコンセプトが作られる前はそれぞれ勝手に好きなBGMを使ってもいいということで、私はアニメ、Fairytailのテーマを選んだ。あやうくVikinger・Death・Metalになるところだった(汗)。
このコンセプトを読んで
「うわっ、すげっ、かっこよすぎっ!これではFairytail全然合わないじゃん!」とすぐに却下。
で、私、命名のボーさんだから、お寺とか神社の雰囲気、、、
ならば、巫女の舞でいいかも~~、、と、Youtubeで巫女の舞を漁ってみた。
すぐに「浦安の舞」というのが、この書道パフォーマンスに合うかも、、と目星をつけて、BGMも3分ぴったりの雅楽にしてもらった。

雅楽は私は個人的に大好きな音楽。
巫女の舞も(本当はボーさん)ステージでならやりがいがあんじゃんと、やる気満々^^。
浦安の舞で使われている鈴付きの剣のつもりで太い竹の筆に中世マーケットでゲットした鈴+まねき猫のれんについていた鈴をくっつけ、舞の「シャン」に。
長い布もひらひらと派手に映るので、おめでたいということで紅白で作ってみた。
この、巫女舞で登場、1.5+1.5mの模造紙に一気に「なよ竹のかぐや姫」と書く。
な=難、ぐ=具、姫=媛、と文字もちょっと工夫を凝らして。
壁にまっすぐヴァージョンは書いたことがなくて、ぼたぼた垂れまくり。
手も墨だらけ。その後の退場までの紅白布の舞、やばかった。
BGMが本当はフェイドアウトのはずが、最後の方でぶちっと切れた。
でもまあ大勢に影響はなかったらしい。

ななこさんの舞台美術の一環ということで、私、レネ、アンチエ⁺アントニーナ(二人は着物)はステージ脇に絵のように座っていてくださいとのこと。うへ~~。きつそう~~、でもおもしろ~~い。



公演は土曜日の午後3時と午後6時の2回。
安全上99名様しか入れない練習用の劇場(にしてはかなりでかい)ということだが
どちらも満席で椅子を後から何却か付け足していた。
入場は無料だが、メールにて申し込み必須で、ステージが5楷とかで、いちいち誘導されないとたどり着けない迷路。
観客は3-4回に分けて大きなエレベーターで誘導されてきた。

今までBremen劇場とはまったく関係がなかったが、このたびはBremen劇場が結構大きいとかいろいろ新たな発見ができたし、なんといっても、とっても楽しいイベントでした。

反響が大きかったらしいので、もう一回もあるかもです^^。
次はブレーメン海外博物館で、Cool Japanです。

命名式のVideo



Blog über die Vorstellung des Bremen Theaters (Deutsch)