キラーきゅうり、キラーもやし
3月、地震直後フクシマの原発事故があって世界で一番大騒ぎしてたのはドイツでしょう。
大阪からの船がハンブルクに着いたとき、乗組員はもとより船の隅から隅までことごとく放射能検査を通ることに。
日本のものはすべて放射能汚染されてるから、さわらない、モチロン買わないと、買い控えが起きてた。
さて、今度は、大腸菌のたぐいのEHECという病原菌。
ひどい下痢に襲われ、何人か亡くなった。
でも亡くなった方にはたぶん他の原因もあったのでしょう。
このEHEC病原菌の出所について、ここ2週間ほど、毎日別なうわさが流れている。
最初の容疑者はスペイン産のきゅうり。
それに続いて北ドイツのトマト、いちご、レタスなど、しかも無農薬野菜。
生野菜、果物が怪しいと、TV、ラジオ、新聞、ありとあらゆるメディアが騒ぎ立てた。
おかげでこれらの野菜、果物は売れず、ゴミとして処分されることに。
さんざん、きゅうりは危険とレッテルを貼られ、しばらくスーパーからきゅうりが消えてた。
スペインのきゅうり農場や北ドイツの野菜、果物農場はとてつもない損害を受けた。
そして先週末、きゅうりの無実が証明された。
新しい容疑者はもやし!
そして、スーパーから今度はもやしが消えた。
その間にも、ハンブルグの港まつりが原因だとか、リューベックのレストランが原因だとか、野菜じゃなくて肉だとか、根拠はそれぞれあるんだろうけど、結局いまだに何が原因か謎。
そして、ドイツ人は今日も「もしかしてこのきゅうりやっぱり危ないのかも」「このトマトも危ないかも」「生野菜は買わない」と、キラー野菜に恐れおののいて、元々野菜不足な食生活が更に野菜不足になっている。
私は生野菜が大好き。
食事には絶対サラダがないといけないのだ。
なので、ドイツ人が恐れおののいている間中もかまわずトマト、レタス、いちご、がんがん食べてました~。
トーちゃんも私もぴんぴんしてま~す。
それにしても、メディアの報道は下手をすると暴力ともいえるよね。
その昔、キラートマトなんていう、カルトな映画があったっけ。。。