ドイツ在住 猫好き書道家 🙀

フォローしてくれたら嬉しい😸

ダンナのお母さんが亡くなった。

一か月前、体中に転移している癌が見つかり、その3週間後、「息が苦しい」で救急病院に運ばれたが、心臓麻痺、これも手の打ちようがない状態で、痛み止めと栄養剤、酸素吸入だけで、せめて痛みがなく苦しくない状態でいてほしいと願うばかり。その10日後だった。

90歳近い年齢ででついこの間まで自分のアパートで一人暮らししていた。
毎日買い物や医者、お友達とカード遊び、体操のコースに通ったり、文化講演などにも顔を出していた。あちこち痛くなってはいたが、動かなければ体がもっと衰えるということで、日本でいえば階段を3階まで毎日往復するような頑張り屋でもあった。

第二次世界大戦のさ中、6歳で家族から引き離され疎開させられた。いろいろと厳しい子供時代を送ったにもかかわらず、困った人がいればすぐ助けの手を差し伸べたり、私もドイツでは外国人ながらかなりかわいがってくれるような温かく広い心の持ち主だった。


死に顔はとても安らかで眠っているよう。
眠るように逝ったとのこと。苦しまないでよかった・・・。

 

合気道場30周年記念

合気道場の30周年記念と道場主60歳誕生日の記念パーティー。この日のために半年以上前からBDコミテー(実行委員会)が綿密に計画を練ってくれました。この日は大きなイベントになるというので日本の結婚式のように大きな会場を借りるのかと思っていたところ 我が道場にてということでした。道場ならマットを片付ければ何十人でもOKです。
当日、4人の先生の稽古から始まりました。13時からスゥエーデンのヨーマ(Jorma Lyly)先生ハンブルグディアク(Dirk Müller)先生、ベルリンのハイディ(Heidi Grot)先生が、最期にうちのミヒャエル(Michael Masch)先生がそれぞれ30分稽古を指導。40人、50人?、道場満員御礼だったがさすが合気道家s、ぶつからないように投げ合っていました。
続いてマットを片付け、ケーキタイム🎂。参加者手焼きの🍰ケーキがビュッフェに並んだ様子は圧巻!写真を撮り損なった〜😅
ケーキの後は出し物大会。まずはミヒャエル先生の生徒歴最長のマイケによる道場の歴史。写真でまとめて面白おかしく語ってくれました。
次に合気道創始者植芝盛平の道歌「合気とは愛の力の本にして愛は益々栄え行くべし」この歌が書かれた掛け軸を提示して短く解説、私の出番です。
それからピアノ、フルート、歌などの演奏。中でもかわいかったのはミヒャエルの孫たちのパフォーマンスと 合気道木曜メンバーのグループパフォーマンスはいい笑いを醸し出しました。
最期にカナダの合気道の先生で画家のグレッグの絵をミヒャエルにプレゼント。お値段の割に40x40cm ぐらい、小さくて意外、抽象画でした。ミヒャエルが欲しがっていたとか。
その後、食べ尽くされたケーキの後、これまたそれぞれが持ち寄ったごちそうがビュッフェいっぱいに並び、私は3皿もおかわりしましたー😊。
ご飯のとき、スゥェーデンのヨーマ先生が一人ポツンの場面がありました。ちょっと近寄り難い雰囲気には違いないのですが、わざわざ遠路はるばる国を越えておいでくださった先生を放っておいたらマズイぜ、と相手をしてみるととてもいい感じの人じゃないですか!さすが合気道家!忘れかけている英語で話していると今度はハノーバーの先生が来てドイツ語で話し出した!なーんだヨーマ先生ドイツ語もペラペラじゃないですか。ヨーマ先生の印象がガラリと変わり、次回のヨーマ先生のセミナーには参加したいなと思いました。
ハンブルグのディアク先生は「これでこそ合気道家」の鏡。いつもにこやかで優しくて頼りになるお医者さん。私の掛け軸を買ってくれたし😅😻。
このように、運動して、笑って、食べて、飲んで、とてもとても楽しい土曜日を過ごすことができました。
うちのブレーメン合気道場の皆様には本当に感謝です😻😻😻🥋

Aikido macht Spaß 楽しい合気道
AikiDojo Bremen 7 Tachidori 合気道公開デー太刀取り

Aikido in Bremen うちの道場のアクション

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にゃんこ展終了

金、土、日と週末三日間だけのにゃんこ展は今日終了した。しばらく新聞に載っていなかったので今回の新しいシルエットにゃんこ+かなの一言は新聞沙汰になると自信があったが全然スカであった😅。にゃんこ展直前に大きな精神的打撃を受ける事があってドツボの中での準備だったせいもあってかいつも発行していた自作フライヤーまで作れなかった。宣伝はネットのみ。近所のカルチャーフォーラムの人、書道の生徒さん、合気道の仲間、今まで作品を買ってくれたお客さんやFacebook, Instagram などを見てきてくれた人など計22人来てくれた。ショボいには違いないが、イベントを打つ事によって新作を作らなければならないというところに意味がある。この機会に木目込み風の着物を纏った猫人形も新作リストにあったのだが、展覧会直前に精神的な落ち込みが激しく結局展覧会には間に合わなかった。しかしながら、置きっ放しになっていた「アトリエゆき」の看板がやっとほぼ完成に至った。これだけでも収穫といえる。

精神的落ち込みからはもちろんまだ完全回復したわけではないが、時間と猫が少しずつながら癒してくれているようだ。

今回のにゃんこ展では期待したほどの収穫は得られなかったにせよ、今月は合気道の記念催事、おりがみやでのパフォーマンストリオのデビュー, VHS書道コースとイベントが続いている。マルチリンガルを目指した新しいブログも初めてみた。過ぎたことは早く忘れてこれから明日の事、来週の事、来月の事と未来をいいものに出来るようにしたい。

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一期一会

「一期一会」お茶をやる人が結構目に付くドイツでは人気の禅語。

ということで、私も何度か書道のテーマにしていた。

ドイツでの書には絶対に訳が要る。

絵に近い芸術表現としてより言葉の内容の方がドイツ人には重要らしい。

しかし、この「一期一会」もなかなかすっきりしたドイツ語にならない。

下手に捻らず、"ein mal, ein Treffen" と文字通りの訳でNetには出してある。

しかし、実はこれではこの言葉の深さが伝わらない。

機会があればその深さの説明を加えることにしているが、

 

私自身禅の世界に関してはほとんど謎といえる。

ただ、常に地震の危険と隣り合わせで生きている日本人は、禅の本質のようなものは言葉で説明はできずともすでに知っている気がする。

 

昨日の日本語レッスンの中にこの「一期一会」が出てきた。

ひらがな、カタカナはすべて、漢字もかなり読めるようになったAさんは

「一期一会という言葉を知っていますか。」という文をかなりすらすら音読した。

意味はというところで、"Etwas mit Erdbere zu tun?" と、ちょうどいまドイツでシーズンの赤いイチゴと関係があるかな、というわけだ。

もしかして、これはおやじギャグにもなるかな、と一瞬考えもしたがそれは置いておき、書道で何度か登場したこの言葉の意味の説明を始めた。

 

この「一期一会」文字通り訳せば、"ein mal, ein Treffen" 。これはお茶の禅語として最もポピュラーなもの。お茶文化は実は戦国時代の侍の間で発展したもの。

三畳ぐらいの小さな部屋に亭主とお客だけでお茶を飲み言葉を交わす。

この三畳の中は外の世界とは隔離された全く別のユニバースということで

呼ばれる客は時に下層の百姓だったり敵陣の人物だったりもする。

この中では上も下も敵も味方もない。あるのはここにいる亭主と客のみ。

まったく平等なレベルで単に会話をする。

亭主と客の二人はこの時、この場所では一緒にお茶を飲み会話をすることができるが、この瞬間は二度と巡ってはこない。

生きているものである限りいつか皆死ぬ。

その死は明日かもしれない、この茶室を出てすぐかもしれない、亭主と客はまた顔を合わせられるとは限らない。

今、ここで、楽しく会話を交わした侍仲間も、明日は戦場で倒れるかもしれない。

今、ここで、招待された茶室の客でも、明日は戦場で敵同士として殺しあったりもする。

私もあなたも生き物なのだから、今健康でもいつか必ず死が来る。明日どちらかが死んでしまうこともないとは言えない。今二人が一緒にいるこの瞬間はもう二度と巡って来ない!だから、今のこの瞬間を100パーセント認識し味わうのだと、この「一期一会」は語っている、と。

 

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この説明には実は実は大いに私情が入っているのだ💦

 

ドイツの真夏の午後、Sekt(スパークリングワイン)のジュース割りを飲みながら、Aさんと久々深いお話となった。

 

Aさんとこうやって楽しくすごせるのはあとどれぐらいなのだろう、、とイチゴを食べながら「一期一会」を考えた、なんつって(^▽^)/。

条幅の紙

今週中に終わらせようと思っていた条幅の手本描きがなかなか終わらない。

いざ、筆を執る段階になってみると、今度は紙選びに時間がかかる。半切の四分の一なので切らなければならない。たいてい折り目や曲がりが激しいのでアイロンもかけなければならない。

半切の紙はすべて日本からゲットしてくる。

使ってみないと何とも言えないのだが、お試し紙をちょこっと使ったぐらいではわからない。で、半額とか安売りで買ったものもあるが、ひどいにじみ紙だったりする。このにじみ紙で形を作ってというところまでは今日できた。明日も続けたいが、明日は午前中自宅書道教室、引き続き、Alexandraの試験の受け、続いてFressabend。時間ない、、日曜日もおりがみやの蚤の市。

月曜日回しだな、、

WG生活

新しいベッド、デシ綿とかいう素材のフトンが来て家庭内別居を初めて約6週間。快適に早起きができるようになった!

模様替えとともにドイツでも知られるようになったまりえちゃんテオリーを元に家中のお片付け。

 

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ちょうどタイミングよく最近開店した友人のお店「おりがみや」にて、来週蚤の市があるので、これに出品する予定。余ったら猫団体に寄付か誰ももらってくれなければポイしかないなぁ。

それにしても、物が多い。

やっとホーム入りしてくれた父の家から出てきた書道グッズもわんさか。

ドイツではさすがに需要範囲がせまいから売るに売れない。

生徒さんたちにばら撒いてあげよう。

慶雲興る

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昨年中は合気道、初段の試験があって

いろんなことを先送りしたため、

年明け早々、作品作りに追われています。

墨汁は滲みやかすれがうまく出ないし

筆にもよくないので

私はいつも墨を磨って書きます。

ひとつ作品を作るのに

たいてい何枚も書く羽目になるので

大きめの硯にたっぷりすってから

取り掛かります。

なので、書き始まるまでに時間がかかる・・・

墨だけで延々・・・

墨だけ磨って、またいろいろ出たりしているうちに

墨が臭くなったりもしょっちゅう(笑)

今日は、合気道の稽古をさぼって

ご注文の「慶雲興」を仕上げました。

昨日は3日はかかった「縁」やっと完成。

あと、2点か3点、今週中に作らないと💦